"瞑想するミニマル異境、深化を続ける電子界のカリスマ、シャックルトンが新たに紡ぎ出す究極の呪術アンサンブル"
キャリア初となるバンド・セットで10月にはgoatとのジャパン・プレミア・ツアーも決定!
10.13 fri at Conpass Osaka | 10.14 sat at WWW X Tokyo
アフロ・パーカッションをテクノへ組み込み、そのリズムと反復による圧倒的な陶酔感で人気を誇るUKの鬼才Shackletonが、PortisheadのGeoff Barrowにプロデュースされ、LAの〈Stones Throw〉からデビュー、JandekやNeu!のMichael Rotherといった多様なアーティストとのコラボレーションも展開する才媛Anikaをボーカルに迎え、自身のレーベル〈Woe To The Septic Heart!〉から新作をリリース。深淵なトランスへと沈み込ませるシンセの波動、呪術的なパーカッションによる原始の鼓動、辺境へと誘うエスニックな未知への高揚、より複雑に深化を遂げた高次元のアンサンブルによって紡ぎ出される”ミニマル”な異境は、熾烈な世界観を綴った神秘的なボーカルに先導され、現代社会から湧き上がるエモーションや浮かび上がる情景をタイトルとした4つのうねりの中で瞑想しながら、新たなる陶酔の領域へと到達。
PortisheadのGeoff Barrowプロデュースによるデビュー・アルバム『Anika』でにわかに脚光を浴びたAnnika Hendersonは、Jandekや、Neu!のMichael Rotherといった多様なアーティストとコラボレーションを展開し、愛や憧れ、運命、衝動といったテーマを、シュールな寓話のようなスタイルで表現する特異なボーカリスト。感情を押し殺した司祭を思わせるボーカル・スタイルとは対照的に、無慈悲な欲望や怒り、愛やロマンスといった行為にまつわる苦悩の中で生まれる征服欲や諦めなど、その熾烈な世界観を歌詞につづっている。一方で自身のレーベル〈Skull Disco〉や〈Honest Jon’s〉からのリリースで知られるShackletonは、無限に繰り返される精密かつ鮮烈なミニマリズムで、宗教音楽と前衛音楽の中間に位置する独自の陶酔領域を開拓。複数の変拍子を組み合わせながら、いびつな無調音を重ね合わせ、反復するメロディをモチーフに、従来のボーカル・トラックの在り方に真っ向から挑戦を挑んでいる。その結果誕生した本作は、作品全体を通じて一貫して移ろいやすさを感じさせるものの、そのテーマは単純なものではなく、エンターテイメント性とは異なる観点からリスナーの意識を没頭へともたらす野心的な怪作へ。反復するリズム・パターンと精巧な音作りは、現在の一般的なダンス・ミュージックとして括るにはあまりにも特異でありながら、より原始的な”ダンス”へと直結した、新たなる陶酔性に満ち溢れている。