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, - Instrumental Tourist JP

時代の音を切り取る Tim Hecker、時代の音を奏でる Oneohtrix Point Never
コラボレーション・プロジェクト 「ソフトウェア・スタジオ・シリーズ」始動!

静寂、憂鬱、そして激情、現行アンビエント・シーンの最重要アーティスト2人による“安息”のセッション!アンビエント〜シンセ・ポップまでテン年代のヴィジョンを牽引するブルックリンの辺境電子レーベル〈Software〉よりコラボレーション・シリーズ・プロジェクト [ SSTUDIOS ] 第一弾となるゴシックな世界にニューエイジな合成のユートピア漂う荘厳のダーク・アンビエント!!

その第一弾は“シンセ”のブームの発端となった時のアーティスト Oneohtrix Point Never として知られるレーベル主宰の Daniel Lopatin と〈Kranky〉からのアルバム『Ravedeath, 1972』が話題となり三たび注目を集めるエレクトロニカの奇才 Tim Hecker。 本作は Instruments of the World のデジタル音源を用い、音源素材の合成で模擬的な性質に焦点を当て、その共鳴音をサウンドのパレットとしながら即興的なセッションを重ね、作り上げられた大作に。OPN の陶酔的で寂寥感のある音色や旋律、マスター・オブ・アトモスフィアと称される Tim Hecker の細やかな空間デザイン、合成音 = シンセを素にしたオルガン、ピアノ、 ストリングス、木管楽器、クワイアなど、教会を見立てたようなシンフォニックでゴシック感のある幽玄で荘厳な趣が全体を覆った、静寂、憂鬱、叙情、 時節激しいノイズが激情となって入り乱れる、両雄の持ち味が絶妙に溶け合わさった”安息”のアンビエント・セッションへ。

【国内盤特典】

+ ライナーノーツ: 三田 格

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Artist Info.

Tim Hecker

カナダのモントリオール出身のサウンド・デザイナー Tim Hecker。00年代初頭のグリッチやクリックといった00年前後のエレクトロニック・ミュージックにおける一代ムーヴメントで頭角を表し、 Jetone 名義で〈Force Inc.〉 、本名儀では〈Mille Plateaux〉 やといった名門からリリース、 その後もコンスタントに作品を発表し、昨年〈Kranky〉 よりリリースされた『Ravedeath, 1972』で三たび注目を集め、 ノイズ、不協和音、音の断片を巧みに用い、メロディーや空間を構築するシーンきっての10年選手。

Oneohtrix Point Never

NYはブルックリンを拠点とするDaniel Lopatin (ダニエル・ロパティン )のソロ・プロジェクト。 00年代半ばより活動を始め、 後にチルウェイヴやインディ・ダンスへと発展するUSアンダーグランドで盛んとなった00年代後期のアンビエント / ノイズ・ミュージック・シーンから頭角を表し、70年代後期~80年代前期をルーツとしたような“ニューエイジ”と称されるメディテイティヴで郷愁的なアナログ・シンセサイザーによるコズミックな作風で定評を得る。 2010年にオーストリアの名門〈editions Mego〉からリリースされた出世作『Returnal』 (2010)がWIREを筆頭とした欧州メディアから絶賛され、続く盟友Joel Fordとのシンセ・ポップ・プロジェクトGames (後にFord & Lopatinに改名)の『That We Can Play』 (Hippos In Tanks 2010) も大ヒット、勢いそのまま〈Mexican Summer〉傘下のレーベルとして自身がキュレーションを務める〈Software〉を始動。 2011年に発表されたサンプリングを主体とした大傑作『Replica』が決定打となり現行エレクトロニック・ミュージックを牽引する最重要人物としてシーンをまたぎ絶大的な存在へ。Tim Heckerとのコラボレーション 作品『Instrumental Tourist』ではデジタル・サウンドをパレットとしたダークなアンビエント作品を披露。満を持しての最新作『R Plus Seven』は名門〈WARP〉から発表、持ち前のメロディアスでユーモアのあるポップなセンスが全面に打ち出され、遂に世界的なブレイクを果たしシーンの頂点へと上り詰め、ソフィア・コッポラの最新映画『The Bling Ring』はオリジナル・スコアを担当するなど、音楽だけでなく映像、デザイン、アートの方面からも注目される時の前衛作家。

Daniel Lopatin

NYはブルックリンを拠点とするDaniel Lopatin (ダニエル・ロパティン )のソロ・プロジェクト。 00年代半ばより活動を始め、 後にチルウェイヴやインディ・ダンスへと発展するUSアンダーグランドで盛んとなった00年代後期のアンビエント / ノイズ・ミュージック・シーンから頭角を表し、70年代後期~80年代前期をルーツとしたような“ニューエイジ”と称されるメディテイティヴで郷愁的なアナログ・シンセサイザーによるコズミックな作風で定評を得る。 2010年にオーストリアの名門〈editions Mego〉からリリースされた出世作『Returnal』 (2010)がWIREを筆頭とした欧州メディアから絶賛され、続く盟友Joel Fordとのシンセ・ポップ・プロジェクトGames (後にFord & Lopatinに改名)の『That We Can Play』 (Hippos In Tanks 2010) も大ヒット、勢いそのまま〈Mexican Summer〉傘下のレーベルとして自身がキュレーションを務める〈Software〉を始動。 2011年に発表されたサンプリングを主体とした大傑作『Replica』が決定打となり現行エレクトロニック・ミュージックを牽引する最重要人物としてシーンをまたぎ絶大的な存在へ。Tim Heckerとのコラボレーション 作品『Instrumental Tourist』ではデジタル・サウンドをパレットとしたダークなアンビエント作品を披露。満を持しての最新作『R Plus Seven』は名門〈WARP〉から発表、持ち前のメロディアスでユーモアのあるポップなセンスが全面に打ち出され、遂に世界的なブレイクを果たしシーンの頂点へと上り詰め、ソフィア・コッポラの最新映画『The Bling Ring』はオリジナル・スコアを担当するなど、音楽だけでなく映像、デザイン、アートの方面からも注目される時の前衛作家。

English Info.

Instrumental Tourist, by Tim Hecker and Daniel Lopatin (Oneohtrix Point Never), is the first chapter of SSTUDIOS (Software Studio Series), a new venture in the Software Recording Co.’s expanding catalog. SSTUDIOS invites artists in the field of electronic music to create collaborative works of quality and vision. With a deliberate focus on source material of a synthetic and mimetic nature, Hecker and Lopatin designed a sound palette from the acoustic resonance of digitally-sourced “Instruments of the World.” The intrepid cowboy sound-voyager was inverted, forging a synthesis with the Ecstatic Other; digested exotic instrumentation fuel the tepid journeys of a sampler tourist. Instead of leaning heavily on the proverbial Malian time signature’s sublime truth, Instrumental Tourist pictures the synthetic veneer of exoticism as pushed air captured by oscillating ribbons. The studio meetings between Hecker and Lopatin were conducted to mimic the tropes and techniques of jazz-based improvisation, with little preparation prior. In an era where electronic production can produce the totalities of symphonic effect, and solo sound composition is easier than ever, the necessity of collaborative work is questioned. Could their own respective artistic pursuits be neatly compiled and encapsulated by the very sound bank paradigm that they’ve exploited? Why work together at all? Instrumental Tourist finds two artists transcending their respective visions by agreeing to a new language, one which verbalizes their mutual infatuations and apprehensions with the systems they’ve both built and are buried by.
CAT No.
MBIP-5517
Label
Release Date
2012/11/24
Format
国内盤CD
Price
¥1,886 + 税
Genre
Electronic / Ambient / Noise
Tracklist
01. Uptown Psychedelia 
02. Scene From a French Zoo 
03. Vaccination For Thomas Mann 
04. Intrusions 
05. Whole Earth Tascam 
06. GRM Blue I
07. GRM Blue II
08. Racist Drone 
09. Grey Geisha 
10. Instrumental Tourist 
11. Ritual For Consumption 
12. Vaccination No.2

Update: 22 Apr 2014

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